科学で分かっていること
地球の磁場の強さ(日本の値と、世界の幅)
科学で分かっていること① 地球は大きな磁石で、磁場が消えている自然の場所はない。 日本の地上には、どこでもおよそ4万5千〜5万nT(ナノテスラ)の地球の磁場があります[1][2]。地球物理学の専門家も「地表に磁場のない場所はない」と解説しています[3]。
自然の場所で磁場が完全に0になる例は、確認されていない
科学で分かっていること② 分杭峠でも、測ると、ふつうの地球の磁場がある。 個人による測定でも約4万6千〜4万9千nTで、国際的な地球の磁場のモデルで計算した値(約4万7千nT)と、ほぼ同じです[2][4]。国の資料も、分杭峠のゼロ磁場について「科学的な判断はともかく」と前置きしています[5]。
科学で分かっていること③ 断層の押し合いで地球の磁場が消える仕組みは、知られていない。 岩に力がかかって磁気がわずかに変わる現象はありますが、大きな地震でも、地球の磁場の15万分の1以下と見積もられています[6]。
反対向きの磁場は打ち消し合う
科学で分かっていること④ 反対向きの磁場は、打ち消し合う。 N極とS極を交互に並べた磁石の力は、並べた面から離れるほど急に弱まります。これは、磁石の並べ方のよく知られた性質です[7]。
生き物と、人の体の磁場
科学で分かっていること⑤ 多くの生き物は、地球の磁場を道しるべにしている。 渡り鳥、ウミガメ、伝書鳩などで、半世紀にわたる実験の積み重ねがあります。ただし「どこで、どうやって感じているか」は、まだ研究の途中です[9][10]。
科学で分かっていること⑥ 人の体も、ごく小さな磁場を出している。 心臓や脳の小さな電気の流れが磁場を生み、医療の検査にも使われています。その強さは、地球の磁場の何十万分の1から何億分の1です[11]。
静けさと瞑想についての研究
科学で分かっていること⑦ 静けさ・畏敬の念・瞑想は、心と体をゆるめる方向に働く。 無音の時間で呼吸や心拍がゆっくりになった研究[12]、瞑想中はくつろぎの脳波が強まる傾向をまとめた研究[13]、大きな自然を見上げる体験が心をほどく研究[14]があります。
科学で分かっていること⑧ 意味づけと儀式は、体験を変える。 どんな氣持ち・作法・人との関わりの中で体験するかが、感じ方を大きく左右することが知られています[15]。
未科学の領域 ― 研究の入口
人の脳は、地磁気の変化に反応しているのか
未科学の領域① 人は、地球の磁場を感じているのか。 地球の磁場と同じ強さの磁場の「向き」を変えると、一部の人の脳波に小さな反応が出た、という研究があります。参加者は誰も氣づきませんでした。ほかのチームによる確かめ直しは、まだ報告されていません[16]。
未科学の領域② 地球の磁場を弱めた場所で、人の心と体はどうなるのか。 人の実験は世界でも少なく、変化は小さく、上がる値も下がる値もあり、方向がまちまちです。体によい方向の変化は報告されていません[17]。宇宙飛行士の健康のために、いまも研究が続いています。
未科学の領域③ ゼロ磁場の中で、瞑想は深まるのか。 直接確かめた研究は、見つかっていません。
生き物の磁気感覚
未科学の領域渡り鳥やウミガメが地球の磁場を道しるべにしていることは、確かめられています(上の⑤)。けれど、体のどこで、どうやって感じているのか。その仕組みは、まだ解き明かされていません[9][10]。
体験者が語る感覚を「記録」として集める理由
未科学の領域④ なぜ、体験した人は似た景色を語るのか。 零の岩戸に入った方の多くが、「光に包まれた」「宇宙にいた」「5分が1時間に感じた」と話します(※個人の感想です)。その理由は分かっていません。静けさ、包まれる形、儀式、期待。そして、まだ名前のない何か。いくつもの要素が重なっているのかもしれません。
未科学の領域⑤ 「氣」とは何か。 ゼロ磁場という言葉は、氣功の「氣の場」から生まれました。「氣」の正体は、まだ科学では分かっていません。
根拠がないとされていること
僕たちが、言わないことです。
| よく聞く話 | 分かっていること |
|---|---|
| ゼロ磁場では、磁場が0になる | 科学で分かっていること分杭峠でも、地球の磁場はある[2][4] |
| ゼロ磁場では、方位磁石がぐるぐる回る | 科学で分かっていること針がぶれるのは、磁気を帯びた岩のすぐそばなど、ごく近くだけ[18] |
| 中央構造線の真上に、聖地が並ぶ | 科学で分かっていることはっきり真上と言えるのは、伊勢神宮の外宮くらい。「沿った地域に信仰の場が多い」なら正確[19] |
| 磁石を体に当てると、痛みが楽になる | 科学で分かっていること偽物の磁石と比べた研究のまとめで、差はなかった[20] |
| ゼロ磁場の水は、特別な水になる | 科学で分かっていること体によい水になることを示す、確かな研究は見つかっていない[21] |
| ゼロ磁場は、物理学の「ゼロポイントフィールド」と同じ | 科学で分かっていること別のもの。ゼロポイントフィールドは、量子の真空に残るゆらぎを指す物理学の言葉 |
| ゼロ磁場の力は、科学で確かめられている | 科学で分かっていることそうした研究は、見つかっていない |
なぜ「怪しい」「エセ科学」と言われるのか
ミロクの郷の考え方ゼロ磁場が怪しく見える理由は、主に三つあると考えています。
言葉の意味のずれ(物理の用語と、場所の呼び名)
「磁場がない場所」と誤解されやすいこと。実際には、ゼロ磁場と呼ばれる場所にも、地球の磁場はあります。
効能を言い切る情報が多いこと
ゼロ磁場をうたう水やグッズの中には、体への効果を断定するものがあります。「科学で確かめられた」と書かれることもあります。でも、それを裏づける研究は見つかっていません。僕たちは、そうした言い方をしません。
ミロクの郷の考え方つまり、怪しく見えるのは、ゼロ磁場という言葉そのものより、分かっていないことを、分かったように言ってしまうことなのだと思います。
ミロクの郷の考え方 ― 未科学の扉を、声と一緒に開く
「非科学」ではなく「未科学」
ミロクの郷の考え方このサイトでは、ゼロ磁場を「非科学」ではなく「未科学」と呼んでいます。
- 未科学とは:まだ科学の物差しが届いていない、測りきれていない領域のこと。「分からない」と認めたうえで、確かめる道を開いておく立場です。
- 疑似科学(エセ科学)との違い:確かめられていないのに、確かめられたかのように語るのが疑似科学。未科学は、分かっていないことを、分かっていないと言うところから始まります。
ミロクの郷の考え方「未科学」は、「効果がある」という意味ではありません。逆に、「何もない」という意味でもありません。まだ、誰も確かめきっていません。
零の岩戸について
科学で分かっていること零の岩戸は、1個4,200ガウスのネオジム磁石を43,200個、長さ200cm・直径85cmの円筒の外側に、N極とS極が異なる方向を向くよう並べたドームです。 くわしい仕組みを読む
科学で分かっていること磁石は、地球の磁場を遮りません。だから、ドームの中心でも、地球の磁場はほぼそのまま残っていると考えられます。磁石どうしの力は、壁から離れるほど打ち消し合って弱まります[7]。
ミロクの郷の考え方零の岩戸は、医療機器ではありません。治療のためのものでもありません。入る時間は、はじめの5分から少しずつ延ばしていきます。心臓ペースメーカーなど体の中に医療機器を入れている方は、ご利用いただけません。
零の岩戸の仕組みと、入る前の注意を見る
体験の声を、未来の研究へ
ミロクの郷の考え方科学がまだ測りきれていない領域を照らすのは、実際に体験した人の声だと、僕たちは考えています。だから体験者の声を「口コミ」ではなく、一次情報として、ていねいに集めていきます。
ミロクの郷の考え方零の岩戸に入る前と、出たあとに、同じ短い問いに答えていただきます。
| 問い | 答え方 | 入る前 | 出たあと |
|---|---|---|---|
| いまの体の感じ(重い〜軽い) | 0〜10の目盛り | ○ | ○ |
| いまの心の静けさ(ざわざわ〜しんとしている) | 0〜10の目盛り | ○ | ○ |
| 時間の感じ方 | 短く感じた/ちょうど/長く感じた+何分くらいに感じたか | ― | ○ |
| 見えたもの・感じたこと | 光/色/宇宙/音/体のあたたかさ/特になし(いくつでも)+ひとこと | ― | ○ |
| そのほか | 日付・時間帯・中にいた時間・瞑想の経験・何回目か・音楽の有無 | ○ | ― |
ミロクの郷の考え方集まった記録は、お名前を伏せて、「何人のうち何人が、時間が短く感じたと答えた」のように、数でまとめて公開します。
科学で分かっていることただし、この記録は「効果の証明」ではありません。比べる相手(たとえば、ドームの外で同じ時間横になった場合)がなく、期待の影響も入るからです[15]。それでも、どんな人が、どんな時に、何を感じたのかを積み重ねることは、未知の領域を研究する最初の一歩になります。
ミロクの郷の考え方記録は、ご本人の同意をいただいた方のものだけを使います。同意書には「記録を、将来の研究に使うことがある」と明記します。記録が育ったら、大学や研究者の方々と手を取り合える日を目指しています。
参考文献
- [1]北海道大学 地球惑星科学 講義資料
- [2]国土地理院「地磁気測量」/IGRF(国際標準地球磁場モデル)による計算
- [3]水永秀樹「地球に『ゼロ磁場』の場所はありません」
- [4]分杭峠の個人による測定記録
- [5]国土交通省 中部地方整備局 天竜川上流河川事務所 地域遺産資料(分杭峠)
- [6]京都大学リポジトリ(ピエゾ磁気効果の見積り)
- [7]磁石の交互配列と磁場の閉じ込めの解説(Halbach array ほか)/磁気シールドの解説
- [8]HUN-REN「ショプロン ゼロ磁場研究所」/JAXA 磁気試験設備
- [9]Wiltschko & Wiltschko 1972(Science)を引く総説
- [10]Xu ら 2021(Nature)
- [11]National Academies「Mathematics and Physics of Emerging Biomedical Imaging」
- [12]Bernardi ら 2006(Heart)
- [13]Lomas ら 2015(Neuroscience & Biobehavioral Reviews)
- [14]Piff ら 2015(JPSP)/Sturm ら 2020(Emotion)
- [15]Miller & Kaptchuk「文脈による癒し」関連
- [16]Wang ら 2019(eNeuro)/Caltech Human Magnetic Reception Lab
- [17]Kaspranski, Binhi, Koshel 2025(Life)/Binhi & Prato 2017(総説)
- [18]青木ヶ原樹海の方位磁針の検証(東洋経済オンライン)
- [19]大鹿村中央構造線博物館たより157号(2022年6月)
- [20]Pittler ら 2007(CMAJ)
- [21]Coey ほか「Magnetic Water Treatment」総説
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